実は簡単!自宅で出来るくるみゆべしの作り方
あなたは、くるみゆべしを食べたことがありますか?
筆者は、香ばしいくるみとモチモチ感が好きでよく食べています。しかし、知人は「ゆべし」をあまり食べたことがなく、どんなお菓子なのか分からないと聞いてとても衝撃を受けました!
今回は、くるみゆべしの美味しさを広く伝えるべく、熱い思いで筆をとらせていただきました。
また、くるみゆべしは簡単に作ることができます!ゆべしが作れるようになったら、いつものおやつが一風変わりますし、おもてなし茶菓子としても喜ばれるでしょう。
くるみゆべしを知っている方も、初めての方も、くるみゆべしをぜひ作っていただきたいと思います。そして、くるみゆべしの名店の美味しさにも触れていただけたら幸いです。
目次
ゆべしはどんなお菓子なのか
まず、くるみゆべしがどんなお菓子なのかをお伝えしないことには始まりませんね。素性が分かれば、とても身近なものでできており、日常から生まれたお菓子だと言うことが伝わるでしょう。
ゆべしの特徴
くるみゆべしは、柚子やくるみなどを使って作られた、もちもち生地の和菓子です。
昔は、ゆずの実の中身をくりぬいた中に、米粉やお味噌・木の実などを詰めて蒸し、それを干して乾燥させたものでした。なので、ゆべしは漢字で「柚餅子」と書きます。
柚の字から、ゆずが入っているお菓子を連想させますが、必ずしもゆずを使用するわけではないのです。ゆずを使わず、クルミだけの地域もあれば、ゆずをまるごと使用したゆべしもあり、地域によって見た目や味に違いがあります。また、形も地域によって異なり、正方形や長方形、三角形や棒状、薄く平らに伸ばしたものなどあるのです。
ゆべしの名前の由来
ゆべしは、源平時代である11世紀末から12世紀には存在していたと言われています。しかし、地域によって違うゆべしがあるため、発祥の地ははっきりとわかっていません。当時は、保存食や携行食として食べられていました。
名前の由来は、農家の定番のおやつとして作られていた背景が関係しています。収穫時に割れてしまったお米を粉にして、砂糖やしょうゆを混ぜ、蒸したものが当時のおやつとして出されていました。この蒸す前に、上から2本の指でぎゅっと押し、飾りをつけていたそうです。
この「指で押したこと」から、ゆべしという名前がつけられたのです。ゆびで押し→ゆび押し→ゆべしという流れでしょうか?なかなか面白い名前ですよね!
ゆべしの種類
ゆべしの特徴にも挙げましたが、地域によって形もそして、味も変わってきます。東北ではくるみゆべしが有名ですが、西日本では、柚を使ったゆべしが主流です。
これは、東北地方では柚子が手に入りにくく、代わりに入手しやすいクルミを入れて作り始めたことにより、違いが現れたのだと言われています。
ゆべしの選び方
興味を持ち、ゆべしを調べた方は気づいたかと思いますが、実は現在のゆべしは種類がとても豊富に揃っています!そうなると、どれを選んだら良いか悩みますよね。
そこで、ゆべしの味の種類に分けてまとめました!自分好みのゆべしを見つけてくださいね。
香ばしいゆべしが好きなら、定番のくるみ入りやゴマを使用したゆべしがおすすめです。緑茶・コーヒー・紅茶など、どんな飲み物ともよく合う、シンプルな王道ゆべしを味わえます。
さっぱりと食べたいなら、柚子入りを選ぶと良いでしょう。昔ながらの製法で作られたゆべしは、柚子をしっかり感じられ、程よい酸味がくせになります。
甘いゆべしも食べてみたい人は、餡入りをチョイスしましょう!本来のゆべしは砂糖とくるみのシンプルな味わいです。しかし、最近のゆべしは小豆や黒蜜を包んだものも多く、お茶請けにも満足できるゆべしになっています!
ゆべしの銘菓
昔ながらのゆべしを受け継いだ銘菓は、今でも多くの人がその味を求めて購入しています。ゆべしファンは、実は多く存在するのです!
ぜひ銘菓の味を、一度は味わってください!さらにゆべしに対する奥深さや、身近なお菓子であることを認識できることでしょう!
かんのや
かんのやの「家伝ゆべし」は、福島の三大銘菓の1つになっています。上質なうるち米を使った生地は、ふっくらもっちり食感。さらに、けしの実がまぶしてあり、さりげないアクセントになっています。
そして、かんのや独特の製法で小豆の皮をむいた上質な餡が、生地の中に詰まっており、甘さもくどくなく美味しさに華を添えている逸品です!
郡山銘菓庵 大黒屋
郡山銘菓庵 大黒屋は、添加物を使用しない、自然の風味のゆべしを作り続けています!
大黒屋に伝わる、古くからの伝承本造り製法から生み出される独特の食感、風味のあるくるみゆべしと、黒ごまをたっぷり使用した黒ごまゆべしは、現在でもとても人気の商品です!
柚餅子総本舗 中浦屋
1910年の創業の柚餅子総本家中浦屋は、ゆべしの老舗です。昔ながらの製法を守り続けて作られる丸柚餅子は、半年間かけて丹念に作られる、まさに贅沢な柚餅子を味わえます!
美しい飴色、柚子の香り、上品な甘さと、かすかなほろ苦さの絶妙さが、時には芸術品と表されるほど多くの方に愛されている輪島の銘菓です。
簡単に作れるゆべしに挑戦してみよう!
ケーキやクッキーといった洋菓子とは違い、和菓子は作るのが難しいと考えている方も多いでしょう。また、老舗のゆべしを作ろうと思ったら、それこそ弟子入りする期間が必要です。
ですが、ゆべしは昔のおやつだったこともあり、身近な材料で作ることができるので、とっても簡単に作れる和菓子なのです!こちらのレシピはレンジを使うため、簡単手軽に作れてしまうのもおすすめですよ。
この際に、ぜひ和菓子作りにもチャレンジして、お菓子のレパートリーを広げていきましょう!
材料(2cm幅のものが約35枚)
- くるみ 40g
- 白玉粉 100g
- 黒砂糖 70g
- 醤油 大さじ2分の1
- ぬるま湯 150g
- *片栗粉 適量
作り方
下準備:バットに*片栗粉を敷いておきましょう。
- くるみをレンジで3分加熱し、細かく潰します。
- ボールに白玉粉・黒砂糖・醤油を入れ、ぬるま湯を加えてしっかり混ぜ合せます。
- 耐熱容器に2を移して、ラップをかけてレンジで2分加熱します。
- 取り出して、ムラがなくなるまで、しっかり混ぜます。
- くるみときな粉を加えて、混ぜ合わせたら、再びレンジで2分加熱します。
- 取り出して、よく練り混ぜましょう。
- 下準備しておいたバットに6を出して広げていきます。
加熱後は熱くなっているので、ヤケドに注意しましょう! - 広げ伸ばしたら、冷蔵庫でしっかり冷やします。
- 粗熱が取れたら、食べやすい大きさに切り完成です!
お好みできなこをかけると味変えが楽しめます。
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近年は、くるみゆべしも身近なところで購入できるようになりました。しかし、せっかくなら美味しいゆべしをお取り寄せで召し上がってみませんか?
押谷製菓舗の忘れられないゆべし
くるみゆべし【醤油】
¥152税込
くるみゆべし【ごま】
¥152税込
滋賀県のびわこのほとりにある押谷製菓舗は、季節の和菓子や洋の食材を取り入れた和菓子を販売しております。「一度食べたら忘れられない」とリピーターが多い和菓子店です。
こだわりの醤油と、煎ったくるみをふんだんに使用した餅菓子は、開けたとたんに広がる醤油の香りと香ばしいくるみの風味をお楽しみいただけますよ。
身近で素朴なくるみゆべし
最後までお読みいただきありがとうございます!多くの人が知らない、スイーツ界の隠れた名品のくるみゆべしの思いは届いたでしょうか?
ゆべしはとても身近な材料で、昔からおやつとして作られていた和菓子でした。よって、自宅でも簡単に作れる和菓子となっています!
この記事を読んで、おやつ作りやお茶請けなどでくるみゆべしを作ってみてくださいね。ゆべしの美味しさが広まると筆者はとても嬉しいです!
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