【デコレーションケーキのトッピング】バナナの変色を防ぐ4つの方法とは

果物のなかでも幅広い世代から愛されるバナナは、ケーキのデコレーションに使われることも多いです。しかし、「せっかく綺麗に飾り付けたのに茶色っぽく変色して見た目が悪くなる」と困っている方もいるのではないでしょうか？今回は、バナナが変色してしまう原因を詳しく解説します。変色する理由に合わせた対処法も4つ紹介するので、バナナを使ったケーキを作りたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

デコレーションケーキのバナナが変色する理由

優しい甘さが特徴的で子どもにも大人気のバナナは、デコレーションケーキのトッピングにぴったりです。しかし皮をむいたバナナはすぐに黒く変色して、見た目が悪くなるのが困り物ですよね。

しかし、その対策方法もいくつか存在し、ちょっとした工夫で美味しいケーキを楽しむことができるんです。バナナの変色を防ぐ方法の一つは、レモン汁を使った方法です。バナナをカットした後、レモン汁を軽く塗ることで、変色を防ぐことができます。

また、ナパージュという透明でつやのあるクリームを使ってコーティングすることも効果的です。ナパージュは市販のものを利用することもできますし、手作りすることも可能です。いちごや桃などの他のフルーツも、同様の対策を取ることで美しい状態を保つことができます。

さらに、バナナをカットしてからすぐにデコレーションに使用することで、変色を最小限に抑えることができます。忙しいときは、あらかじめカットしたバナナを冷蔵庫で保存しておくこともできますが、できるだけ直前に用意することがおすすめです。

バナナがケーキデコレーションで人気の理由

バナナがケーキデコレーションで人気がある理由は、まずその美味しさが挙げられます。バナナ自体が持っている甘みが、ケーキ全体の甘さを引き立てる効果があります。また、バナナの食感はやわらかく、ケーキと相性が良いため、食べたときに口の中でとろけるような感覚が楽しめます。

さらに、バナナはケーキ作りやデコレーションの際に扱いやすいという点も人気の理由です。バナナはカットしやすく、様々な形に切ることができます。そのため、デザインの幅が広がります。そして、バナナは他のフルーツと組み合わせることができ、より美しいデコレーションケーキを作り上げることができるんです。

バナナが黒く変色する理由

切ったバナナが黒っぽくなる事象を「褐変（かっぺん）」といいます。ポリフェノールが多い植物で見られる現象で、バナナのほかにも、りんごやレタス、ナスなどで起こります。
ポリフェノールと、細胞内の「ポリフェノール酸化酵素」が触れることでポリフェノールが酸化してしまい、空気中のさまざまな成分と反応して起こる化学反応です。
つまり、ポリフェノール、ポリフェノール酸化酵素、空気の3つが揃うと変色するということです。
変色を防ぐためには「断面を空気に触れさせない」「ポリフェノール酸化酵素のはたらきを抑える」ことが必要となります。

変色したバナナの味や栄養はどうなる？

バナナの変色は、細胞の中にあるポリフェノールと空気が反応しているだけなので、味に問題はありません。
切り口が茶色っぽくなっていてもおいしく食べられます。ただし、断面から水分が蒸発するため、時間が経つとややパサついた食感になってしまいます。
次で紹介する方法で対策したうえで、なるべく早く食べるのがおすすめです。

バナナの変色を防ぐ方法

バナナが変色してしまう理由は、ポリフェノールが酸化してしまうことです。具体的にどのような方法があるのか、原因別に4つ紹介します。

ビタミンCを活用する

バナナの変色を防ぐ方法としてポピュラーなのが「レモン汁に浸す方法」があります。これは、レモン果汁に含まれるビタミンCが表面の酸化を防いでくれるためです。
レモンのほかにも、ビタミンCが豊富なグレープフルーツやパイナップル、オレンジの果汁や100%ジュースでも代用できます。
独特の酸味が加わってしまうので、生クリームなど甘味の強いデコレーションケーキのトッピングには不向きかもしれません。さっぱり感が欲しいときにはおすすめの方法です。

酸化酵素のはたらきを抑える

ポリフェノール酸化酵素がポリフェノールに触れないよう、ガードする方法があります。それは、食塩水に浸すことです。りんごの変色防止でもおなじみの方法ですね。

食塩の成分である「ナトリウムイオン」が、ポリフェノールの周りに壁を作ってくれます。そのため、ポリフェノール酸化酵素がポリフェノールに触れずに済み、変色が防げるのです。

ただしある程度の濃さの食塩水につけないといけないので、少ししょっぱい味のバナナになります。味のメリハリが欲しいデコレーションケーキに使う際に使うと良いでしょう。

表面をコーティングする

バナナの断面が直接空気に触れないよう、粘度のある液体に浸すことで変色を防ぐこともできます。
代表的な例が砂糖水やはちみつでコーティングする方法です。砂糖やはちみつは水分が蒸発しても糖分が表面に残るので、バナナの断面が空気に触れづらくなります。
缶詰のシロップでも同様の効果が見込めます。甘味が強く出るので、子ども向けのデコレーションケーキにぴったりです。

長時間変色防止をしたいなら

いずれの方法も、切ってから1～2時間ほどでしたら変色を防止してくれます。ですから、使うデコレーションケーキや、味の好みに合わせて方法を選ぶと良いでしょう。
ただし、長時間の変色防止は見込めません。数時間バナナの断面を綺麗に保ちたい場合は、「ナパージュ」を行ってください。

ナパージュとは、透明なゼリー状のものでフルーツをコーティングする技法です。ツヤ出しができるのと同時に、断面がほぼ空気に触れなくなるので、レモン果汁や砂糖水に浸すよりも変色防止に効果が高いです。少し手間が増えますが、より美しい見た目のケーキになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

変色が気にならないバナナを活用したスイーツの紹介

変色を気にならないバナナを活用したスイーツは、バナナの美味しさを最大限に引き出す方法です。例えば、バナナを使ったケーキでは、バナナを生地に練り込んだり、スポンジとバナナの層を重ねて焼き上げることができます。また、上に乗せるデコレーションとして、バナナをレモン汁に浸けて変色を防ぐ方法もあります。

さらに、ショートケーキやチーズケーキにも、変色を気にせずバナナを使うことができます。このような変色を気にしないバナナを活用したスイーツは、そのままのバナナの魅力を味わいつつ、色々なアレンジを楽しむことができます。

市販のバナナケーキとその魅力

市販のバナナケーキは、忙しい日々の中でも手軽に楽しめます。その理由は、手間をかけずに美味しいケーキが手に入ることです。具体的な魅力には、まずお値段がリーズナブルであることが挙げられます。また、多種多様なスイーツがあるため、好みや気分に合わせて選ぶことができます。

さらに、市販のバナナケーキでは、様々なデコレーションが施されていることが多く、見た目も楽しめます。例えば、チョコレートやいちご、生クリームなど、お好みのトッピングが用意されていることが多く、さまざまなバリエーションが楽しめます。

最後に、市販のバナナケーキは保存が可能で、適度に甘いため、家族や友人との楽しいひと時に最適です。いかがでしょうか。市販のバナナケーキは、手軽で美味しく、楽しみ方も豊富で、まさにスイーツ好きにおすすめです。

自宅で簡単に作れるバナナスイーツレシピ

自宅で簡単に作れるバナナスイーツレシピもたくさんあります。ここでご紹介する人気レシピは、バナナパンとバナナチョコケーキです。バナナパンは、熟したバナナとパン生地を混ぜて簡単に作れます。その他の材料は、砂糖、卵、バター、小麦粉が必要です。作り方は、バナナをつぶし、砂糖を加えて混ぜます。次に卵を加え、さらにバターと小麦粉を混ぜて型に入れて焼くだけです。

バナナチョコケーキは、熟したバナナとチョコレートを溶かした生地を焼くだけで、簡単に作れます。その他の材料は、砂糖、卵、バター、小麦粉、ココアパウダーです。作り方は、バナナをつぶし、砂糖、卵、バターを加えます。次に小麦粉とココアパウダーを混ぜ、型に入れて焼くだけです。このように、自宅で簡単に作れるバナナスイーツレシピは、ちょっとしたおやつに最適です。