ホーム マガジン インタビュー 「すべてはおいしいフランス菓子のために」素材、食感、階層、そして味。ショコラティエのフレデリック・カッセルが追い求める“しあわせのお菓子作り”とは

「すべてはおいしいフランス菓子のために」素材、食感、階層、そして味。ショコラティエのフレデリック・カッセルが追い求める“しあわせのお菓子作り”とは

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【元アレルギーのシェフが作ります】乳卵小麦不使用/アレルギー対応ケーキ/チョコレートケーキ4号(12cm)ヴィーガン対応
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【元アレルギーのシェフが作ります】乳卵小麦不使用/アレルギー対応ケーキ/チョコレートケーキ4号(12cm)ヴィーガン対応

ザ・チョコのケーキ【乳・卵・小麦不使用】 アレルギー対応×ヴィーガン対応。 濃厚だけど、重くないチョコレートケーキ。 しっとりふんわりのココアスポンジに、 アレルゲンフリーチョコレートと豆乳クリームをたっぷりサンド。 隠し味にほんのり香るさくらんぼシロップが、風味に奥行きをプラス。 でも香り除去もOKなので、ご希望に合わせてお作りできます。 「シンプルなのに、物足りなさゼロ」 そんな言葉がぴったりな、“王道だけど安心して食べられる” チョコレートケーキです。 ケーキの特徴 ・乳・卵・小麦 不使用のアレルギー対応 ・ヴィーガン・グルテンフリー対応 ・さくらんぼの香り入り(※除去可) ・甘さ控えめ&軽やかなのに、しっかりチョコ味 ・特製豆乳チョコクリームで後味すっきり 保存・解凍方法 ・冷凍保存:約1週間 ・冷蔵庫で8時間じっくり解凍すると、しっとりふわっと仕上がります ・解凍後はなるべく早めにお召し上がりください こんな方におすすめ ・乳・卵・小麦アレルギーをお持ちの方 ・チョコ好きなヴィーガンの方 ・グルテンフリーを意識している方 ・健康志向の方 【このケーキが生まれた理由】 はじめまして、「アレルギーケーキあんしん」オーナーの樋口です。 実は私自身、幼い頃に乳卵ナッツ類の食物アレルギーがあり、 食べ物に対して自由に食べられなかった経験があります。 まわりの子たちが当たり前のように食べているケーキを、 自分だけ我慢しなければいけない。 その寂しさや悔しさは、今でも忘れることができません。 だからこそ私は、 「同じ想いをする子をひとりでも減らしたい」 「アレルギーがあっても普通のケーキと遜色ないレベルで提供したい」 そう思い、このお店を始めました。 何度も何度も試行錯誤を重ねてようやく自信をもって全国各地へお届けしております ケーキは、ただのスイーツではなく “思い出をつくる存在”だと思っています。 このケーキが、大切な1日を笑顔で過ごすきっかけになれば嬉しいです。 こんな方におすすめ ・食物アレルギーがあるお子さま ・家族みんなで同じケーキを食べたい方 ・安心できる誕生日ケーキを探している方 ・グルテンフリーのケーキ 【おいしい召し上がり方】 冷蔵庫で約8時間ゆっくり解凍していただくと美味しく召し上がれます 解凍後は賞味期限に関わらず、できるだけ早めにお召し上がりください。

¥6,800

アトリエ店の店内にはおいしそうなケーキがズラリ。タルトフレーズはフレデリック・カッセルの人気商品だ。

 フレデリック・カッセルと聞いて、「あの美味しいお店」と思い浮かぶあなたは、食のプロか、美味しいものをよく知る食通でしょう。カッセル氏は、フランスを代表するパティシエ・ショコラティエであり、世界トップレベルの菓子職人が名を連ねる組織「ルレ・デセール」の名誉会長でもあります。バレンタインのタイミングで来日した、日本にも多くのファンを持つフレデリック・カッセルさんに、チョコレートジャーナリストの市川歩美さんが、現在の活動や思い、そしてこれからの展望を聞きました。

>>【前篇】“お菓子のエンジェル”フレデリック・カッセルが届けるしあわせの輪。新作の猫パッケージショコラ&バトン・ミルフィーユは必食! を読む

家族の雰囲気が良いからこそ、良い仕事ができている

フレデリック・カッセル氏。

――フレデリック・カッセルには、ご家族にちなんだ名前を持つお菓子やショコラがありますね。

 妻・エレーヌの好きなアプリコットのガナッシュのボンボンショコラ「エレナ・アプリコ」、次男の名前をつけた「モンブラン・ジュール」は、彼の好きなカシスとマロンを組み合わせています。ただ名前をつけているだけでなく、好みの味を反映しています。いずれもお店に欠かせない人気メニューです。

妻のエレーヌさんと。出張の際には一緒に出掛けることも多いのだという。

――ご家族はカッセルさんにとってとても大切な存在だと感じます。

 家族の雰囲気が良いからこそ、良い仕事ができていると思うんです。……もっとも、いつも良い雰囲気というわけではないですけどね(笑)。世界中を飛び回る私を、妻はいつも心配していてくれながらも支えてくれます。本当に感謝です。家の庭で猫たちとくつろいだり、ガーデニングでローズを育てたり、家族と過ごす時間は私にとって大切なひとときです。

――長年、フランスのパティスリーの世界をご覧になっています。パティシエや業界に時代の変化を感じることはありますか。

 答えるのが難しい質問ですね。私は、お菓子やチョコレートへの強い情熱、そしてそれらをもっと進化させたいという思いだけで、この仕事を続けてきたところがあります。しかし、いま同じような情熱を持つ人がどのくらいいるかとと言われると、私の若い頃と比べて少し変わってきているかもしれません。

 SNSの影響も大きいですね。たとえば2年前は、きれいに仕上げたケーキの写真が人気で、写真映えしにくいヴィエノワズリー(クロワッサンなどのリッチな味わいのパンの総称)はあまり作られませんでした。でも今はヴィエノワズリーが流行し、作る人が増えています。インスタグラムでの流行に左右される感じがあります。ただし、SNSによる良い変化もあります。

――フレデリック・カッセルではSNSをどのような形で活用していますか。

 スタッフの間では、SNS上で「ヴィエノワズリーグループ」や「アントルメ(ホールケーキなどのケーキの総称)グループ」などを作り、情報交換をしています。インスタグラムなどから情報を集め、共有するんです。ただしルールを設けています。ただ写真を見て「いいね」「すごい」で終わらせないこと。私は常に「まず行って食べてごらん」「食べてから教えて」と伝えています。

 写真だけでは、味も香りもわかりませんから。インスタ映えを意識するあまり、中身が二の次になることもあるかもしれません。ただ、SNSから課題が生まれ、きっかけや動機となって新しいものが生まれるのは、良いことだと思っています。

「フランス菓子」をユネスコの世界遺産に登録したい

店内にはフォンテーヌブローを歩くカッセル氏の写真も飾られている。

――フレデリック・カッセル​の展開は、フォンテーヌブローを拠点に、地域に根ざしながら世界へと広がっていますね。

 日本をはじめ世界に広がっていますが、自分から積極的に展開したというよりも、お声がけをいただいたとき、それにお応えできるかどうかを考えてきた、という感覚なんです。

――日本にはそのおいしさに多くのファンがついていますが、海外での反応は?

 実は先日、仕事でモロッコへ行って、ケーキを試作したんですね。それを皆さんに味わっていただいたところ、会場がしーんと静まり返って、誰も何も言わないので「何か問題があったのだろうか」と理由をたずねたんです。すると「おいしすぎて、言葉が出なかった」と。

――確かに人は、本当においしいと言葉を失うことがありますね……。そんなモロッコにお店をオープンされたそうですね。

 そうなんです。実はモロッコの国王が、私のケーキをとても気に入ってくださっていて、首都ラバトに招いてくださいました。(写真を見せながら)モロッコのお店は、こちらです。

モロッコ店の写真。提供写真。

――サロン・ド・テが広く、美しいお店ですね!

 Dar Essalam Market(マルシェ・ダル・エッサラム)という、複合施設の中にあります。フォンテーヌブローの本店が、そのままモロッコに移ったような雰囲気で、バゲットのサンドイッチをはじめ、サレも豊富です。モロッコには、今後も店舗がオープンする予定です。

――世界中にファンがいるカッセルさん。お菓子作りで特に大切にしていることは何でしょうか。

 素材、食感、層の作り方、そして組み立てです。そして最終的に行き着くのは、やはり「味」。たとえばチョコレートは長年、ヴァローナ社のものを使っています。その影響もあってか、私の舌は、複雑な風味や酸味、そして余韻を求める傾向があります。良い素材選びはやはり重要です。

――これからの展望について教えてください。

 これからも変わらない私のヴィジョンは、フランス菓子の守り手であること。つまり、フランス菓子への貢献です。現在、フランス菓子を守り続けるために、ローラン・ル・ダニエル、ピエール・エルメ、そして私の3人で、「フランス菓子」をユネスコの無形文化遺産に登録するための申請を進めています。4年かけて準備し、先週ようやく提出しました。実際に登録されるまでには10年ほどかかるかもしれません。

 それから、やっぱり私はエンジェルなんです(笑)。根幹にあるのは、お菓子やチョコレートを作る喜びと、それをお届けする喜び、味わって喜んでいただくこと。そのすべてが揃って、はじめてパーフェクトなしあわせの輪が完成するのだと思います。

フレデリック・カッセルの定番「タルト・フレーズ」

タルト・フレーズは人気の定番商品。(予約のみでの取り扱いとなります)写真はこの取材用につくられた特別仕様。
カッセル氏の手によって、丁寧にそして整然と並べられるいちご。まさに職人技だ。
濃厚なピスタチオとフレッシュな旬のイチゴの酸味が味のオーケストラを奏でる。

――人気の定番「タルト・フレーズ」について教えてください。

 クラシックで、とても重要な一品。タルトを食べると、そのパティシエの実力がわかるとも言われます。シンプルだからこそ、素材のクオリティや技術が現れるからです。ピスタチオもいちごも、必ず良いものだけを選びます。良いいちごが手に入らなければ、このタルトは作りません。それはフランスの私の店でも、日本でも同じです。

 ピスタチオのタルト生地にカスタードクリームを絞り、カットしたいちごを丁寧にのせて仕上げます。フランスでは、契約しているシャルドン農園のいちごを使っていますが、日本では今は「とちあいか」を使っています。

店内には生菓子をはじめ、焼き菓子やシーズナルなどが取り揃えられている。普段の日常使いにもハレの日にもうれしい。

 新しさを追い求めることも大切ですが、それ以上に、ベーシックで良い素材を使い、本当においしいものを作ることを大事にしています。多くのものを進化させてきましたが、クラシックで奇をてらわないお菓子は、欠かすことができません。

>>【前篇】“お菓子のエンジェル”フレデリック・カッセルが届けるしあわせの輪。新作の猫パッケージショコラ&バトン・ミルフィーユは必食! を読む

フレデリック・カッセル

1967年5月25日生まれ、フランス北部アブヴィル出身。精肉店を営む家で“良質の食”に囲まれて育つ。ポール・マニュにて飴細工を学んでいた頃にピエール・エルメ氏と出逢い、1988年からFAUCHONにて修行。1994年、高品質の食を求める人たちが多いことで知られる、パリ郊外のフォンテーヌブローにて自身の店をオープン。世界規模のパティシエ・ショコラティエ協会「ルレ・デセール」の会長を長らく務め、2018年には名誉会長に就任した。こだわり抜いた素材と伝統が紡ぎ出す繊細なパティスリーは、世界中で多くの人々を魅了している。

文=市川歩美  写真=細田忠

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