ホーム マガジン 和菓子 ういろうとは何?名古屋の名物品となった歴史とワケ

ういろう

スイーツ

ういろうとは何?名古屋の名物品となった歴史とワケ

名古屋の銘菓といえば、ういろう。淡い色とやさしい甘みのある和菓子で、昔から根強い人気があります。とはいえ、数ある和菓子のなかでもややマイナーです。本記事では、どんな味なの?由来は?という質問に答え、ういろうの魅力をお伝えします。

また、名古屋の銘菓として知られていますが、実は日本各地でも販売されています。地域別味の違いについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ういろうとはどんなお菓子?

前後に並んだ茶色、ピンク、抹茶色、白などの5つのういろう
出典:青柳総本店

スーパーやコンビニでもあまり見かけることが少ないういろうですが、一体どんなお菓子なのでしょうか。

見た目や味だけでなく、ういろうの歴史や文化などにも迫ってみたいと思います。また、名古屋の名物品となった由来も調べてみました。

ういろうとは?

四角く茶色いういろうが1つ斜め横向きに置いてある
出典:青柳総本店

ういろうとは和菓子の1つで、「外郎」「外良」と書いたり、「ういろ」と呼んだりします。羊羹に似た見た目をしていますが、食感はもっちりとしており、甘さも控えめです。

地域によっては使用する材料が違いますが、基本的には米粉に砂糖と湯水を練った生地を、蒸篭(せいろ)で蒸して作ります。また、小豆や抹茶、季節の果物などを加えたさまざまな味のバリエーションが楽しめるのもういろうの特徴です。

ういろうの歴史

開かれた本の上に黒縁メガネがのっている
出典:Pixabay

ういろうの歴史は古く、さまざまな諸説があります。そのなかでも有力な説では、室町時代に初めて作られたそうです。

元(げん)から亡命した医師「陳宗敬」の息子がういろうの考案者といわれています。将軍「足利義満公」へ「外郎薬」を献上したときに、口直しのお菓子として考案されたのが始まりという説が有名です。

一方で、中国発祥の漢方薬「透頂香(とうちんこう)」が起源だという説も。薬の苦みを消すために、口直しとしてういろうが作られたのでは?とも言われています。

また現在では、名古屋名物として知られるういろうですが、具体的な発祥の地は不明。博多や京都などいくつかの諸説があるようです。

ういろうが名古屋名物になった経緯

名古屋城の瓦屋根の一部
出典:Pixabay

日本最古のういろうの老舗「餅文総本店」が、万治2年(1659年)に創業したのが元祖といわれています。本格的に売られだしたのは、明治中期からです。

その後、昭和6年(1931年)に「青柳総本店」が名古屋駅で立ち売りを始めたことをきっかけに、市内各地にお店を増やし、今では名古屋名物として有名になりました。

地域別で味が違う!名古屋のういろうとの違い

ピンクの背景にクッキー、こんぺいとうが散らばっている
出典:photoAC

名古屋の銘菓として知られるういろうですが、実は名古屋だけでなく日本各地でも販売されています。使用する材料や食感も違い、地域ならではの味わいを楽しめます。

どんな歴史や特徴があるかまとめているので、名古屋のういろうしか食べたことがない人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

神奈川県のういろう

晴れた空と小田原城
出典:Pixabay

神奈川県小田原市のういろうは、江戸時代にはすでに東海道小田原宿の名物として有名でした。

お菓子だけでなく、薬としても親しまれており、今なお漢方の1つとして売られています。

名古屋と同じくらい歴史が古く、「白・茶・小豆・黒」と「栗ういろう」「杏仁ういろう(季節限定)」の3種類の味が定番です。外郎博物館もあるので、小田原に行ったときにあわせて観光してみるのも楽しそうですね。

京都府のういろう

ズラリと連なった鳥居
出典:Pixabay

京都府のういろうといえば、老舗「五建ういろう」が有名です。牛若丸と弁慶が出会った場所「五条の地」で、安政2年(1855年)にお店を構えていた歴史があります。

当初は三角形のういろうがスタンダードでしたが、現在は細長いスティックタイプも販売しています。あっさりとした甘みと、もちもちとした食感の上品な風味が特徴。小豆や抹茶、白、黒砂糖、柚子、黒豆、栗、抹茶小豆など定番の味も豊富です。

また、京都府の祭事「夏越の大祓」では、「水無月(みなづき)」と呼ばれる小豆がのったういろうが売られる風習もあります。

山口県のういろう

海にかかった島同士をつなぐ橋
出典:Pixabay

山口県のういろうは、他の地域とは大きく異なります。まず、原材料にはオーソドックスな米粉ではなく、わらび粉を使用します。ういろう特有のもちもち感は薄く、わらび餅に似たとろとろねっとりした口触りが特徴です。

小豆や抹茶などを加えたういろうも人気があります。江戸時代から地元の人から親しまれており、歌人「中原中也」も食べていたといわれています。

宮崎県のういろう

一面の岩肌と海と空
出典:Pixabay

明治時代から販売されており、今なお宮崎県青島の名物として知られています。

うるち米と砂糖を原料とした「白ういろう」と、黒砂糖をメインに使った「黒ういろう」の2種類があります。他の地域よりもさっぱりとした甘さで、うるち米や黒砂糖などの本来の甘みが感じられる素朴な味です。


さらに、地元でとれた宮崎県の特産品である、マンゴーや日向夏などの珍しい味もあります。

スイーツ専門店のCake.jpで便利にお取り寄せ!名古屋のおすすめスイーツ2選

湯気がたつコーヒーと観葉植物
出典:photoAC

ご当地スイーツを食べに出かけたくても、なかなか足を運ぶのが難しいという人もいるはず。「Cake.jp」を利用すれば、名古屋の遠方に住む人でも、気軽にご当地スイーツを楽しめます。

今回は名古屋の人気店のお菓子を2つ厳選して紹介します。

【ラ フロマージュ マリアンヌ】エールフロマージュスフレ+ベイクドチーズバスクスタイル

エールフロマージュスフレ+ベイクドチーズバスクスタイル

エールフロマージュスフレ+ベイクドチーズバスクスタイル

¥2,880税込

チーズケーキ専門店の「ラ フロマージュ マリアンヌ」が販売する本商品は、スフレとベイクドが2つ一緒に楽しめます。

スフレには、世界各国のチーズの中から厳選したクリームチーズと、こだわりの卵を使用。ふわふわととろけるようなエアリー感を残しつつ、従来のスフレにないほどの濃厚な仕上がりになっています。

またベイクドは、バスク地方のレシピをもとにした、本場フランスを彷彿させるようなコク深い味が特徴です。誕生日やちょっとしたお祝いのときにぴったりのチーズケーキです。

【RESTAU K YAMAUCHI】バウムラスク 4枚

【RESTAU K YAMAUCHI】バウムラスク

【RESTAU K YAMAUCHI】バウムラスク

¥1,600税込

「RESTAU K YAMAUCHI」は、愛知県でとれた食材を活かしたスイーツを世界に届けたいというコンセプトを掲げ、素材本来の味を最大限活かしたスイーツを提供しています。

なかでも今回紹介するバウムラスクは、まさに絶品スイーツ。バームクーヘンのもとの形を活かした丸い見た目が可愛らしく、プレゼントに送っても喜ばれるでしょう。

名古屋の銘菓としても有名な歴史ある和菓子ういろう

青い湯吞にお茶を注いでいる
出典:photoAC

この記事では、ういろうの歴史や特徴について解説しました。名古屋だけでなく、日本各地の地域ならではの特徴あるういろうが楽しめるので、ぜひ観光に訪れた際に味比べしてみましょう!

【東京】のおすすめフルーツ大福6選!お取り寄せ可能な商品も

和菓子

フルーツ大福「弁才天」とは?種類・値段やお取り寄せスイーツを紹介

和菓子

  • 記念日登録で参加!全員当たる誕生日くじ
  • サンリオエンジョイアイドルシリーズ カスタムケーキメーカー
  • あまやかし占い

SNSをフォロー

この記事の商品

この記事の商品